Akamai Diversity

Akamai Japan ブログ

コーポレートネットワークが抱える課題やチャレンジについて書きたいと思います。多くのお客様と会話した中では、次のような課題が聞こえてきます。

  • クラウドを活用したリファレンス・アーキテクチャの策定
  • インテグレーション費用の削減と、イノベーションの促進
  • ビジネス継続性のためのデータセンタの分散化
  • レガシーアプリケーションのインターネット活用の必要性
  • アジア諸国との柔軟なネットワークの配置
  • 統合化によるネットワーク遅延問題の解消
  • 場所や時間に依存しないワークスタイル環境の実現
  • 動画を利用した教育コンテンツの充実
  • Web セキュリティ・ガイドラインの策定
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前回、そのNo-Storeコンテンツ、キャッシュ出来ませんか? - Part1 では、パーソナライズコンテンツであるがために No-Store設定としていたものに対し、キャッシュ設定をする方法について考えました。


キャッシュ設定が出来ないページには、その他にもNo-Store設定が必要となる理由が考えられますが、今回は更新が頻繁に行われるコンテンツ、いつ更新されるか予測できないコンテンツについて考えたいと思います。

WEB ページ全体のバイト(byte)数において、画像(イメージ)が占める割合は非常に高くなっています。以前もご紹介した、 httparchive.org によると、2014/12/1 時点、アクセス数上位 1000 サイトにおいて 50 %強 のデータは画像が占めているようです。PC 向けですと、およそ 57%
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モバイル向けだと更に高く、62%
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画像データのサイズ (byte) は年々増す一方ですので、WEB サイトのパフォーマンスを改善する手法として、転送データ量を少なくする案を考えた場合、画像をいかに最適化するかが課題と言えそうですね。



残念ながら、多くの国内企業のWebサイトは遅いです。海外競合他社のWebサイトと比較すると負けているケースが多いです。端的に言うと CDN を使っていないからです。なぜCDNが必要なのかは、日本の外からは遅すぎるグローバルWebサイトを参照ください。

しかし、状況は徐々に良くなっています。オウンドメディアを強化し、グローバルに対して自社コンテンツをストレスなく配信しようという動きが活発になっています。ある国内製造業は新しいグローバル・キャンペーンを実施するにあたってCDNを採用しました。その Web サイトに対して複数の海外拠点からアクセスしたときのダウンロード時間を平均化したものが下図です。7 月に CDN を導入した後、ダウンロード時間が劇的に速くなっています。海外競合他社と肩を並べる、もしくは優位性を持った速度となっています。Web サイトのコンテンツには全く手を加えず、もちろんデータセンタのハードウエアなどのインフラにも全く手を加えず、CDN の効果だけでダウンロード速度が 5.3 秒から 0.4 秒と短縮されています。DNS の設定を一行変えるだけで、13 倍の速度向上を得ています。
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弊社でお客様サイトのパフォーマンス計測をした際に、非常にアクセス数の多いページが No-Store に設定されている事が良くあります。
これは、そのページに対する全てのリクエストがオリジンサイドにフォワードされることから、オリジンインフラに大きな負荷を与えるだけでなく、レイテンシの増加によりエンドユーザーエクスペリエンスにも悪い影響を与える可能性があります。

キャッシュ設定が出来ないページには、No-Store設定が必要ないくつかの理由が考えられますが、アカマイプラットフォームを活用することで、この課題を解決しキャッシュヒット率を向上させる方法について考えたいと思います。

日本の外からは遅すぎるグローバルWebサイト

2025年の働き方を提示した『ワーク・シフト』の著者リンダ・グラットンは、  未来を形づくる5つの要因として、1. テクノロジーの進化、2. グローバル化の進展、3. 人口構成の変化と長寿化、4. 社会の変化、5. エネルギー・環境問題の深刻化 をあげています。今から 11 年後の未来を予測した非常に興味深い本です。東京オリンピック開催の5年後となる 2025年も、インターネットなしでは考えられない世界になりそうです。

 

多くの企業がグローバルでビジネスを行っていますが、残念ながら、その企業がグローバルに発信するコーポレートWebサイトは満足できるユーザー体験を提供しているとは言えません。下図は最近私が関わった国内企業8社のグローバルWebサイトに対して世界40拠点から計測したパフォーマンス結果(平均値)となります。 

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ECサイト向けのAkamaiのソリューションといえば、主にパフォーマンスの向上やキャッシュによる負荷軽減のソリューションに注目が集まりがちですが、購入処理に進むユーザーのトラフィックをコントロールして、確実に商品を販売するためのソリューションが存在します。

特に期間限定のセールや限定チケットの販売等において、フロントのWEBサイトは問題無く閲覧できるのに、バックエンドの購入処理システムのキャパシティが上限に達してしまい、せっかくの商機を逃してしまうケースが発生し得ます。今回はその課題を解決するソリューション Shopper Prioritization Application(SPA)をご紹介します。


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グローバルWebサイトとは、グローバルに展開する企業の代表となる Web サイトです。かなり乱暴に言うと、日本語を読めない方が、検索エンジン等で企業を探した時に一番最初に見る可能性の高いサイトです。http://www.foo.com/ や http://www.foo-global.com/ などのURLになっていることが多いかもしれません。企業の Web には大きく分けて2つの方向性があります。一つ目は各国や地域の市場に任せて個別最適化すること、二つ目は各国のバラバラな Web を統合する方向です。企業のグローバル進出の歴史や販売方針によってどちらかが選択されるべきで、どちらが良いとか悪いとかいう話ではありません。しかし、どちらにしても、国や地域に依存しない グローバルWeb サイトが重要になっています。
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Eコマースサイトでアカマイサービスを利用頂いている、若しくは利用を検討頂いているお客様との会話で、モバイル(スマートフォンやタブレット等のデバイス)向けサイトに関わる話題が増えています。
内容は、モバイル向けサイトのトラフィックの伸び率や、RUM (real user monitoring) のデータを元に新しいモバイル向けサイトのインフラやデザイン検討など、特にスマフォ向けサイト配信最適化の相談が多いですね。
一方で、スマフォ向けのサイトのトラフィック量や PV は伸びているものの、未だ売上比率は高くないとの話をお伺いするケースが数件あり、気になったのでデータや記事を眺めてみました。
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私が大学卒業後に製造業で働いていた頃、製品ファームウェアにバグが見つかりソフトウエアを変える必要がでると、物流倉庫まで行ってダンボール箱を綺麗に開け、一つ一つ ROM を最新のものに替えていました。人海戦術で大変でしたが、今となっては多くの社員が参加した楽しい思い出です。

しばらくすると、フラッシュROMの技術が出て、倉庫に行く必要もなく、製品にメモリーカードを差し込むことでファームウェアのバージョンをアップロードできるようになりました。これによって、サービスの方が簡単にソフトウェアを変更できるため、製品をリリースした後でもフォームウェアが簡単に変えられるようになりました。

今は、物理的な交換やカードも必要なく、インターネットから最新のファームウェアをダウンロードして、機器が自動的に最新のソフトウェアにバージョンアップできる時代です。身近なところでは、iPhone のアプリケーションは端末の電源を切ることもなく頻繁にバージョンアップできるようになっています。また、テレビやブルーレイプレイヤなども Internet に接続できるのが当たり前になっており、それらも自動的にソフトウエアをバージョンアップできるようになっています。ソフトウェアのバージョンアップが簡単になったことにより、エンドユーザの要望や世の中のトレンドに簡単に追随できるようになりました。

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