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Akamai Japan ブログ

2016年前半にアカマイはBot Managerという製品を発売しました。 プレスリリース
このブログではボットへの対処の必要性と、Bot Managerがどのようにそれに貢献できるかをお伝えできればと思います。
ボットからのアクセスと聞くとどのようなものを想像されるでしょうか。
WebサイトへのDDoS攻撃やスパム送信等に利用されるボットネット、検索エンジン等が利用するクローラといったものが代表的なものとして挙げられます。
しかしそれ以外にも多種多様なボットが存在し、様々なサイトに対してアクセスを行っているのが現状です。
ここで、それらのボットからのアクセスによる悪影響は、IT側とビジネス側と両方に存在します。
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IoT 時代に求められるネットワーク要件

Internet of Things は新しい概念ではないと思っている方は多いでしょう。私もその一人です。ただし、周りの環境の変化を考慮すると違った見方ができるのではないでしょうか。特にクラウド基盤を安価に使えるようになったことや、アプリを提供するプラットフォームを容易に利用できるようになったことは IoT の可能性を高めています。IoT ではデバイスがサーバに接続するようなケースが想定されますが、送信されたデータを加工して付加価値として提供することに意味があると個人的に思っています。

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今回ご紹介する"Consistent Hashing and Random Trees: Distributed Caching Protocols for Relieving Hot Spots on the World Wide Web"(一貫したハッシングとランダムなツリー: ワールド・ワイド・ウェブでのホットスポットを緩和するための分散キャッシングプロトコル)は、アカマイの提供するCacheについて説明した初期の文献です。

内容は、アクセスが集中するインターネットのサーバの負荷軽減を分散したCacheを利用して解決するということです。ここにアカマイの超分散型アーキテクチャを通じてコンテンツを配信するのに必要なアルゴリズムの原点が記述されています。

本文を読む上で、木(閉路を持たない複数の枝をもつ)による表現と、検索について、ハッシュ法(ここでは、Consistent Hasingと呼んでいます。)の知識があると理解しやすいです。

木については、例として2分木(本文ではN分木です。)を紹介します。木は、節点とそれらを結ぶ枝から構成されています。木には根と呼ばれる特別な節点が一つだけあり、通常、一番上に描かれています。根に近い節点を親節点、親節点で根から遠い節点を子節点と呼びます。2分木なので子節点はちょうど2つ存在します。節点から根までの距離をレベルと呼びます。任意の節点以下の節全体も木となり、これを部分木と呼びます。
2分木の続きとして、ヒープを説明します。
ヒープ:
(1) 根の節点の番号は1とします。
(2) ある節点の番号がiならば、その節点の2つの子節点は2*iと2*i+1とします。
(3) 親の節点は子の節点より大きなデータを持つとします。
ヒープにデータを追加してする操作と最大の要素を取り出す要素の実行時間は、O(logn)となります。

ハッシュ法は、任意に与えられた数に最も近い要素を集合の中から選ぶ問題に適用可能です。任意の数が集合に含まれるかどうかだけが知りたい場合には、ハッシュ法が平均的には最も効率が良いと考えられます。
ハッシュ法では、n個のデータを蓄えるのにその1.5〜2倍のサイズmを持つ配列を用います。ハッシュ法では、データを配列のなかに切り刻んで蓄えます。データxを蓄える場所を決めるために、実数値xを0からm−1までの整数値に変換する関数hash(x)を定めます。関数hash(x)を用いてn個のデータをサイズmの配列に蓄えます。ここでは、正の数のみを考えることにし、0.0というデータは存在しないと仮定します。いろいろなハッシュ関数を考えることができます。

このような木とハッシュ関数の概念によって本文の理解が進むと思います。

興味のある方は、こちらから御覧ください。

https://www.akamai.com/jp/ja/multimedia/documents/technical-publication/consistent-hashing-and-random-trees-distributed-caching-protocols-for-relieving-hot-spots-on-the-world-wide-web-technical-publication.pdf

アカマイでは、他にも様々な基本技術についても「技術関連出版物」(https://www.akamai.com/jp/ja/our-thinking/technical-publications.jsp)でご紹介しています。

(参考)
(1)「計算幾何学」(第2刷)、1992年、浅野哲夫、朝倉書店、ISBN4-254-11053-7 C 3041

 

中国でのビジネスを加速させるChina CDN

複雑な中国のインターネット事情

急速に増加している中国のインターネット人口は現在6億4千9百万人(※)と言われ日本企業にとってもB2CのみならずB2Bの領域においても重要な市場となっています。

 ※中国インターネット発展状況統計報告(中国互聯網絡発展状況統計報告),Xinhuanet(新華網)参照

しかし、中国の通信状況はよいものとは言えません。中国内のISP間のピアリング問題、P2Pトラフィックの増加など複雑なネットワーク事情があります。そのため日本国内から中国にコンテンツを配信する際、通信が不安定でパフォーマンスが出ないといった課題に直面しています。今回は中国向けにWebアプリケーションのパフォーマンスを向上し、安定的に配信できるソリューションChinaCDNをご紹介します。

Cloudlets のご紹介

Akamai には Web Experience、Media、Security など、複数の製品群があるのですが、その中で Cloudlets という製品群があるのをご存知でしょうか。

Cloudlets とは単独で利用するものではなく、既存の配信設定に add-on する製品となり、これまでお客様のサーバー側で実行していた特定のアプリケーションロジックを Akamai  の配信設定に組み込むものとなります。Akamai Edge サーバー上で実行されるため、お客様のサーバー側の負荷がオフロードできます。また、お客様自身で設定することを想定されているため、設定画面はわかりやすい作りになっており、API での操作も可能なため、お客様環境のシステムに容易に組み込めることもメリットです。以下は Cloudlets のリダイレクトを制御する製品である Edge Redirector を利用する際のリクエストの流れを示したものです。
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現在、お客様が利用可能な Cloudlets は 2015 年 10 月時点で 7 つあり、それぞれの特徴を簡単に以下で紹介させていただきます。Cloudlets は今後も新たな製品のリリースが予定されていますので、新たな製品もこのブログ内で紹介していきます。
第1回は Akamai Intelligent Platform の仕組みについてご紹介しました。
第2回では、Akamaiでキャッシュを行う際のベストプラクティス・考慮点についてお話します。

    1. キャッシュするコンテンツ・しないコンテンツを見極める
    2. キャッシュTTLの最大化・キャッシュ対象の最大化
    3. オリジンサーバーの設定をAkamaiの挙動に合わせて見直す
    4. こんなときには
    • さらにオフロード率を上げたい(オリジンの負荷を減らしたい)場合
    • サイズの大きいファイルを配信する場合
    • コンテンツを更新する場合 
Akamai Intelligent Platform は世界最大のコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)で、全世界のWebトラフィックの15%から30%をこのプラットフォームから配信しています。

bestpractice_web_perfromance01_000.png

Akamai のサービスのほぼ全てが、この単一のプラットフォーム上で提供されています。
サービスの活用方法に入る前に、第1回は Akamai Intelligent Platform の仕組みを紹介させていただきます。
Akamaiはよく「CDN/キャッシュの会社ですよね」と言われます。
もちろんそれは正しいのですが、一般的なCDNにはない機能を提供できるため、あらためてご紹介すると驚かれることが多々あります。 

以下はAkamaiでご提供できる機能の一例です。 

  • キャッシュしないコンテンツについても、通信最適化により高速な配信が可能です
  • Akamaiで配信コンテンツの最適化・画像変換等を行い、パフォーマンスを向上させることができます
  • 数百Gbpsを超えるような大規模DDoS攻撃からも、ウェブサイトを保護します
  • パフォーマンスを向上させつつ、WAFでウェブアプリケーションを保護します
  • トラフィックが急増したり、インターネットの一部が不安定になっても、安定した配信を実現します
  • 個々のコンテンツをどのように配信すべきか細かく制御できるため、効率的な配信が可能です
  • 実際のユーザー体験を可視化し、どのような改善が必要か分析することができます

また、大規模なECサイトのご担当者様やWeb開発会社様でも、Akamaiの仕組みをご存知ないことが多く、Akamaiを十分に活用いただいていないケースもあります。
サイトの構成や運用を少し見直していただくことで、パフォーマンス向上だけでなく、管理も容易になります。 

これも我々の情報発信不足が原因と反省し、アカマイ ベスト・プラクティス(Web Perfromance編)として、次回から6回に分けてAkamaiの仕組みと活用方法をご紹介する予定です。 


Akamaiをご利用でないお客様には、Webサイト/アプリケーションのご課題を解決するための、 
既にご利用いただいているお客様には、Akamaiをさらに活用いただくための、ご参考となれば幸いです。 

HTTP/2への対応

先日HTTP/1.1の後継であるHTTP/2がRFC7540として公開されました。
  
HTTP/1.1から16年の時を経て公開されたHTTP/2には、これまでのWEBパフォーマンスの課題を解決する為の様々な機能が含まれています。今回はHTTP/2の新たな機能とAkamaiの対応状況についてご紹介します。

まずHTTP/2の機能に触れる前に、これまでのHTTPの変遷を簡単に振り返ってみます。


今日、企業の活動にはITが不可欠なものとなりました。

その中で、IaaS/PaaS/SaaSといったサービスや、HDのビデオ、HTTP/HTTPSのインターネット・イントラネット・モバイルアプリのトラフィックは急速に増加し、帯域の需要増は1年あたり20-50%に上ります。

しかしその一方、60%の企業のWANに対する予算は維持もしくは減少となっています。
また、地方拠点や支社、支店、店舗といったブランチのネットワーク帯域は、数Mbpsといった充分とはいえない帯域となっているケースも少なくありません。

Source: http://info.aryaka.com/rs/aryaka/images/SOE%20Report-Jan%202014-final.pdf


さらには、72%のブランチからのインターネットアクセスはデータセンターを経由しており、ブランチのユーザーからすると高遅延・低帯域な通信となってしまっています。

これらに起因する「遅い」アプリケーションは、従業員の満足度低下や売上機会の損失、外部顧客への応答性悪化としてビジネスに悪影響を及ぼしていきます。


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