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2020 年 3 月 -- 開発者向けの最新情報

作者:Greg Griffiths

私たちはバージョンアップのたびに、Akamai 製品を利用して優れた信頼性とパフォーマンス体験を提供している開発者チームが最高のパフォーマンスを発揮できるように改善を重ねています。「2020 年 3 月リリース」では、速度、セキュリティ、可視性をさらに強化し、Akamai Edge で開発を進めるチームをさらに力強くサポートします。


このブログ記事は、Akamai Intelligent Edge Platform の「2020 年 3 月リリース」の新機能や特長を紹介するシリーズの最終回です。今週は曜日ごとに、新たなリリースのさまざまな特長に注目してきました。

  • 月曜日は、Bot Manager、Fast DNS、Kona Site Defender、Managed Security Service、Prolexic Routed、Web Application Protector など、セキュリティ関連の機能強化を紹介しました。
  • 火曜日は、セキュリティ関連の 2 日目として、Enterprise Threat Protector、DNSi CacheServe、Fast DNS、Identity Cloud などの更新について説明しました。
  • 水曜日は、トラフィックとコンテンツ配信の機能強化を紹介しました。
  • 昨日の投稿では、ウェブパフォーマンスについて詳しく解説し、動画の最適化がお客様のデジタル体験にどのように影響するかを説明しました。
  • そして今日は、高速展開やエッジコンピューティング、Akamai をコードとして管理する別の方法を模索する開発者やお客様に役立つ情報をお届けします。

  

今日の記事では、新しい Fast Deployment 手法、拡大されたエッジコンピューティング、新たなテストオプションなどの機能強化について解説します。Akamai を実際に利用してアプリケーションやデジタル体験の配信パフォーマンスを高めている開発者や運用チームにとって見逃せない内容です。

 

Fast Deployment -- 新しいプロパティを数分で展開

Akamai のお客様は、組織内で DevOps 手法の導入を順調に進めています。今回のリリースでは、開発者によるコントロール範囲を拡大し、既存の CI/CD ワークフローとの統合を通じて、高速展開と高速設定の新たな時代を切り開きます。UI、API、コネクターにより、新しいプロパティの展開と設定変更を数分で完了できるようになりました。 

お客様は、新たな Terraform プロバイダーとテンプレートを使用することで、新しいプロパティをすばやくオンボーディングし、CI/CD プロセスの一環として複製・予測可能な形で設定を変更できます。開発者は、プロパティや DNS ゾーンをコードとしてプロビジョニングして制御することで、サイト配信をプログラマティックに管理できます。さらに、新しいプロパティの展開プロセスを合理化し、新たなデジタル体験の作成に要する時間と労力を大幅に削減しました。また、このリリースでは Akamai Pipeline が Akamai Control Center と同期するようになりました。手動でのあらゆる設定変更を取り込み、CI/CD ワークフローに組み込むことができます。

最終的に、DevOps 担当者やその他の高パフォーマンスな開発チームと運用チームのニーズが考慮された高速導入が実現します。市場投入に時間がかかることで、開発チームやサポート対象のお客様にどのような課題が生じるのかを認識しています。新しい Fast Deployment 機能はこの状況を一変させます。

新しい Fast Deployment プロセスについては、解説動画をご覧ください。

 

エッジコンピューティング -- エッジのロジックを強化

Akamai の EdgeWorkers は、演算とロジックをユーザーにできるだけ近づけることで、デジタル体験の開発と修正の反映が迅速にできるようにします。コンテンツをエッジにキャッシュすると配信が強化されます。同様に、アプリケーションロジックをエッジに移動することで、アプリケーションやプロパティのパフォーマンスを改善できます。EdgeWorkers は JavaScript ベースであるため、開発者は使い慣れた言語で開発を進めることができ、新たな構文を学習する必要はありません。EdgeWorkers により、各チームが独立して作業を進め、新しいマイクロサービスを展開し、担当するサービスに関連するロジックに集中できます。

EdgeWorkers では、サーバーレス機能をエッジで直接実現します。シンプルなサービスでも、あらゆるリクエストにアクセスして知見を引き出すことができます。より複雑なマイクロサービスでは、機能に埋め込まれたデータや、リモート・データ・ソリューションを活用できます。サービスは、Cookie、ヘッダー、URL、クエリーパラメーターを含む HTTP リクエストのあらゆるデータにアクセスできます。EdgeWorkers を使ってマイクロサービスを作成する方法については、記事で詳細をご確認ください。

EdgeWorkers は、Akamai のお客様に公開中です。サインアップして EdgeWorkers を今すぐお試しください。EdgeWorkers は、2019 年 10 月の初期リリース以降、順調に導入例を増やし、2020 年も増え続ける見込みです。

今回、エッジでキャッシュされるコンテンツの管理機能が EdgeWorkers に追加されたことで、開発者はお客様のデジタル体験にすばやくプログラマティックに影響を与えられるようになりました。コンテンツと演算をエッジに移動すると、遅延や元のインフラに対する依存が大幅に軽減されます。そのため、社内リソースに負荷をかけることなく、キャッシュされたコンテンツを使用して A/B テストを実施し、機能を検証できます。さらに、所在地や時間帯に応じて、キャッシュされた画像や他のコンテンツへのパスを変更することで、お客様の体験をパーソナライズできます。

3 月リリースでは、以下の新機能を実装しています。

 

URL の変更とオリジンのサポート

リクエストのパスとクエリー引数の変更が可能になり、リクエストをルーティングするオリジンを指定できるようになりました。ユーザー体験では、以下の点が変更されています。

  • リダイレクトなしでデバイスのパーソナル化を実現
  • デバイスとブラウザーに合わせて画像を最適化
  • オリジンの負荷分散
  • キャッシュされたコンテンツを使って A/B テストを実施
  • 新しいアプリケーションのロールアウトを管理

 

キャッシュキーのコントロール

キャッシュを使った配信を最適化するために、キャッシュキーをプログラマティックに定義できるようになりました。キーを最適化することで、正しいキャッシュコンテンツが配信され、オフロードとパフォーマンスが改善されます。

 

フェイルオーバーの統合

新しいフェイルオーバー統合により、EdgeWorkers 機能の障害発生時に代替アクションを用意できます。エラー・ステータス・コードの代わりに、コンテンツをリダイレクトや新規リクエスト(別のオリジンへのケースも含む)として使用するように指定できます。

 

Sandbox の統合

新しい Sandbox 統合により、EdgeWorkers の展開前に、Akamai Sandbox 環境でローカルまたは一元的に構築してテストできます。

TypeScript バインディング

TypeScript バインディングを EdgeWorkers JavaScript API に公開しました。TypeScript による開発では便利な IDE 統合を使用できるため、迅速かつ正確なコーディングが可能になり、リリースサイクルの後半でバグが見つかる事態を防ぐことができます。詳細はこちらをご覧ください。

 

テストの拡大 -- Test Center Sandbox の更新

「2020 年 3 月リリース」では、開発者向けのテストオプションも改善されています。ワンクリックで Sandbox テストを実行できる GUI を追加しました。さらに、Akamai Test Center にも複数の改善点を導入しています。

  • デフォルトのテストスイート
  • テストケースのクローニング
  • PDF レポート

 

サマリーと今後の詳細

開発者チームを対象とした今回の速度、セキュリティ、可視性の改善は、お客様から高い評価をいただいています。反復処理の迅速化、分散チーム、マイクロサービスをコアとするサイトやアプリ、展開の自動化など、多くの組織が DevOps アプローチの採用を進める中、私たちは、お客様が十分にテストを重ねて、迅速かつ安全に市場参入を果たすという目標を達成するためのツールやサポートを確実に提供できるよう取り組んでいます。

 

今回の更新の詳細については、以下をご覧ください。

 

Akamai Pipeline

Akamai Sandbox

Akamai Test Center

EdgeWorkers

Terraform の統合

 


 

Akamai Pipeline

Akamai Pipeline と Akamai CLI for Property Manager パッケージを使用することで、設定変更を他のコードピースと同じように処理できるようになり、開発パイプラインを介してこうした変更の反映を自動化できます。今回のリリースでは、サーバー側の CI/CD パイプラインが同期されるようになり、手動で変更しても CI/CD ワークフローでシームレスに更新できます。 

主な特長

サーバー側の CI/CD パイプライン同期

Akamai Pipeline が Control Center と同期するようになりました。手動でのあらゆる設定変更を取り込み、CI/CD パイプラインと統合できます。

 


  

Akamai Sandbox

今回のリリースで、Sandbox 用の新しい GUI を採用しました。ボタンをクリックするだけで、新しい Sandbox 環境を立ち上げることができます。

主な特長

Sandbox UI

既存の Akamai Sandbox コマンド・ライン・インターフェース(CLI)を、新しいグラフィカル・ユーザー・インターフェースで補完します。

 


 

Akamai Test Center

今回のリリースでは、バラエティに富んだ堅牢なテストオプションと追加のレポート機能など、Akamai Test Center に複数の改善を盛り込んでいます。

主な特長

複数の改善

デフォルトのテストスイート、テストケースのクローニング、PDF レポートなど、Akamai Test Center に複数の改善を施しています。

 


 

EdgeWorkers

今回のリリースで、EdgeWorkers 機能が追加されました。エッジでのコンテンツのキャッシュを管理したり、パスやクエリー引数を変更したりすることで、お客様のデジタル体験にすばやくプログラマティックに影響を与えることができます。さらに、フェイルオーバーオプション、Akamai Sandbox との統合、新しい TypeScript バインディングも追加しました。

主な特長

Sandbox の統合

Akamai Sandbox 環境内で EdgeWorkers を作成し、テストできます。

URL の変更とオリジンのサポート

リクエストのパスとクエリー引数の変更が可能になり、リクエストをルーティングするオリジンを指定できるようになりました。

キャッシュキーのコントロール

キャッシュキーをプログラマティックに定義できます。

フェイルオーバーの統合

EdgeWorkers 機能の障害発生時に代替アクションを指定できます。

TypeScript バインディング

TypeScript バインディングを EdgeWorkers JavaScript API に公開しました。

 


 

Terraform の統合

新しい Terraform プロバイダーを作成することで、開発チームが CI/CD ワークフロー内で Terraform を利用して新しいプロパティや設定を迅速に展開できるようにしました。

主な特長

IonEdge DNSGTM のサポート

プロパティや DNS ゾーンをコードとしてプロビジョニングして制御することで、サイト配信、DNS、トラフィック管理を CI/CD プロセスの一環としてプログラマティックに管理できます。

Terraform テンプレート

Terraform テンプレート設定ファイルにより、新しいウェブプロパティを繰り返し使用できる予測可能な形で Akamai プラットフォームにオンボーディングできます。

 

 

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