2019 年 10 月 - パフォーマンスの最新情報
著者:Anthony Larkin
Akamai は本日、「2019 年 10 月リリース」を発表しました。このリリースでは、パフォーマンス製品ラインに新しい機能が導入されており、お客様が「エッジ」のパワーを活用して優れた体験を提供できるよう支援することに重点を置いています。リリースで発表された主な新機能に詳細情報を加えて以下にご紹介します。
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● EdgeWorkers は、開発者がエッジで JavaScript を使用して FaaS(サービスとしての機能)を実行し、ウェブトラフィックをカスタマイズできるようにする機能です。イベント駆動型のアーキテクチャなので、コンテンツ配信過程にある特定のイベントでコードを実行できます。
● 新たにアニメーション GIF の最適化機能が加わったほか、セルラーネットワークの電波強度に応じて画像を最適化する機能も搭載しました。UI とレポート機能が強化された Image & Video Manager は、制御も強化され、開発者がすべてのアーティスティックな画像変換をクエリー文字列パラメーターから直接行えるようになりました。
● mPulse には新たなシグナルが加わり、リアル・ユーザー・パフォーマンス・モニタリング機能とスクリプト管理機能が強化されました。Ion 内でパフォーマンス設定が調整されたタイミングを特定するため、設定変更時の値を確認して顧客体験への影響を測定するのに役立ちます。
ご使用中の製品の新機能については、引き続き以下をお読みください。
EdgeWorkers - サーバーレスのエッジコンピューティング
Image & Video Manager
mPulse と Ion
API Gateway
Global Traffic Management
Intelligent Edge Platform
*関連資料
EdgeWorkers - サーバーレスのエッジコンピューティング
世界最大の分散型コンテンツ・デリバリー・ネットワークは、今や世界最大にして最も高度な分散型低レイテンシー・サーバーレス・コンピューティング・プラットフォームでもあります。
主な機能*
EdgeWorkers
Akamai は、まったく新しいサーバーレスコンピューティング機能を初めて発表します。この機能により、ウェブトラフィックのカスタマイズが容易になり、顧客とのやりとりをパーソナライズできる可能性が広がると同時に、開発者にとっての柔軟性と管理性が強化されます。開発者は「エッジ」で JavaScript を使用できるようになりました。顧客とのやりとりが発生する場所にビジネスロジックを挿入してコンテクストベースのユースケースや低レイテンシーのユースケースをサポートすることで、オンライン顧客体験のイノベーションを促進できます。
Image & Video Manager
Image & Video Manager に加わった新機能と機能強化は、主に顧客体験の向上に関するものです。サイト運営者側である貴社の体験を改善するだけでなく、サイト訪問者がブランドと接触したときの体験も改善します。
主な機能*
アニメーション GIF をインテリジェントに最適化して圧縮する機能が搭載されました。必要な派生バージョンをすべて自動的に作成しつつ、可能な限り容量を節約します。さらに、アニメーション GIF をアニメーション WebP に変換して Chrome にフォーマットを最適化する機能も備えています。
高レイテンシーのセルラーネットワークや地上波ネットワークに対応するため、動的に変化するネットワークの状態に応じて画像や動画を自動的に最適化し、配信できるようになりました。この機能強化は過剰ダウンロードの防止になります。また、インテリジェントなネットワーク認識型の最適化を行うことでお客様がコンテンツにどこからアクセスしていても最適なユーザー体験が得られるように設計されています。
状況に応じて直感的に使えるユーザーフレンドリーな UI、大型のプレビューパネル、使いやすいワークフローが導入されたことで、設定を調整しなくても、簡単にポリシーの作成やアーティスティック変換を利用できるようになりました。さらに、Image & Video Manager Dashboard には転送時間(秒)、バイト縮小率、動画エラー、配信済みコンテンツ、動画の人気度、デバイスの概要、再生トレンドなどの動画最適化データなどの指標が新たに追加されました。
クエリーベースの新しい言語(IMQuery)により、開発者はたった 1 つのクエリー文字列パラメーターでアーティスティック画像変換をいくつでも、どのような組み合わせでも適用できるようになりました。また、このポリシーにより、管理者は公開または利用可能にする Image & Video Manager 変換を指定することができます。言い換えると、IMQuery を使えば好きな IVM ポリシーをクエリー言語に変換できるということです(逆も可能です)。
mPulse と Ion
Ion は、リアル・ユーザー・パフォーマンス・モニタリング機能とアダプティブアクセラレーション機能の緊密な統合を活かし、運用の俊敏性とパフォーマンスの継続的改善を一層強化しています。
主な機能*
mPulse の Real User Monitoring ダッシュボードにアノテーション機能が新たに搭載されました。パフォーマンス設定が調整されたタイミングを特定するため、設定変更時の値を確認して顧客体験への影響を測定するのに役立ちます。
API Gateway
「10 月リリース」では Akamai API Gateway ソリューションが強化されています
主な機能*
今回の機能強化では、よりシームレスかつ効率的な方法で JSON Web Tokens の新しい RSA 署名(公開)鍵を発行(入れ替え)できるようになりました。
Request Rerouting
受信したリクエストの特性に基づいて API トラフィックルーティングを変更できるようになりました。
Global Traffic Management
Global Traffic Management(GTM)では、開発者や管理者に向けて操作性が強化されました。新しいコマンド・ライン・インタフェース(CLI)が開発者の俊敏性を高めると同時に、UI の改良によって管理ユーザーは Akamai Control Center でソート、検索、レポート作成を簡単に実行できるようになりました。
主な機能*
UI Enhancements
ユーザーインターフェースに関してご要望が多かった部分を多数強化したことで、ソート、検索、レポート作成が容易になりました。また、稼働確認テストを無効化するオプションが加わりました。GTM のサポートは、幅広く利用されているオープンソースのデータセンター管理ツール、Terraform に統合されました。
CLI Interface
Akamai のコマンド・ライン・インターフェース(CLI)が GTM に対応し、ドメインとそれに付随するオブジェクトの作成および管理、データセンター設定の更新、プロパティ設定の更新、プロパティやデータセンターに関する現在の状態の照会が可能になりました。
Log Watermarking
GTM ログにウォーターマークが適用され、請求ミスや不整合の防止を目的とするサーベンスオクスリー法(SOX法)の規制に準拠するようになりました。
Intelligent Edge Platform
ウェブトラフィックやアプリケーションのアーキテクチャが進化する中、Akamai は当社の全ポートフォリオに対応する分散型プラットフォームの強化に引き続き投資し、パフォーマンスと効率の向上を目指しています。今回のリリースでは、Akamai Intelligent Edge Platform をご利用中のお客様に向けて、パフォーマンスの高速化とオフロードの増加を可能にする改善を展開しています。
主な機能*
Platform Performance Enhancements
当社はこれまでインフラストラクチャと機能強化に投資し、オフロードの増加によるウェブパフォーマンスの向上と安全な接続の高速化を図ってきました。
Faster onboarding for new properties and security configurations
オンボーディングがこれまで以上に高速化しました。新しいプロパティにおけるエンドツーエンドのオンボーディング時間を 97% 短縮しました。証明書、新しいプロパティ、新しいセキュリティの設定の展開がさらに高速化しました。また、よりシンプルで安全な新しいプロビジョニングワークフローが API 経由で提供されています。
*関連資料
「2019 年 10 月リリース」では、複数の Akamai パフォーマンス製品で多数の新機能や更新機能が導入されています。機能強化の詳細リストの入手を希望される場合、または新機能について詳細な説明が必要な場合は、アカウントチームにご連絡いた
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