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WEBアプリケーションのリアルユーザーモニタリング

アカマイのオンラインリテールに関する調査(2017年春)からは、このような知見が得られます。

 ・49% ものユーザーが2秒未満のページロードを期待している
 ・モバイルでは100ミリ秒の遅延で、コンバージョン率が 最大7% も下がった
 ・モバイルでは2秒の遅延で、直帰率に 最大103% の影響があった
 ・デスクトップでは2秒の遅延で、滞在時間は 最大47% 短くなった

WEBアプリケーションのパフォーマンスの問題は企業の収益やブランドに
大きな影響を及ぼす可能性があります。

「サイトパフォーマンス分析」はサイト内のユーザーの行動を分析する「アクセス解析」と
同様に重要視されています。サイトのパフォーマンスを測定する(次のステップである
相関分析とモニタリングが可能な)最善のツールは訪問する全てのユーザーのデータを収集可能にする
「リアルユーザーモニタリング(RUM)」になります。

アカマイは今春の SOASTA 社の買収によって、デジタルパフォーマンス管理の製品ラインナップを
揃えることになり、この RUM のソリューションとして mPulse が加わりました。

このブログではWEBアプリケーションのパフォーマンスの課題に対して、
アカマイの mPulse がどのような価値を提供できるかについてご紹介させて頂きます。

ユーザーの行動を把握する

mPulse はWEBアプリケーションのビーコンを取得・保持してパフォーマンスを可視化します。
ビーコンはサンプリングではなく、敢えて全数を取得することで統計・分析に活用しています。

React, AngularJS, Ember.js, Backbone.js などを使ったSingle Page App(SPA)のフレームワークは
プラグインを組み込むことで、SPAによるページ遷移をモニタリングすることができます。

Showcase ダッシュボードでは現状を リアルタイム かつ グラフィカル に表示することができます。
地球儀の中に現在アクセスしている、ユーザーの体験が緑色(良い)や赤色(悪い)で表示されます。
地域性の把握やインフラの配置を検討する事などに活用できます。

Showcase.png

DevOps ダッシュボードでは、開発者や運用者が必要な情報を一画面で把握できます。
 ・ページグループ毎のページロード時間
 ・デバイスやブラウザ種別毎のページロード時間
 ・ページビューや離脱率
 ・DNS名前解決、TCPハンドシェイクやSSLネゴシエーション時間
 ・フロントエンド vs バックエンド時間

DevOps.png

強力な分析機能によりWEBアプリケーションの状況、ユーザーグループ別、地域別、環境別の体験速度など
全体可視化の機能が提供され、過去から現在において どれくらいのスピードでサービスを提供できているか
トレンドや特性を把握したり、ベースラインを作成することができます。

mPulse の初期導入については、WEBアプリケーション登録で作成した軽量のJavaScriptスニペットを
ページに挿入して頂くことで、モニタリングを開始することができます。WEBパフォーマンス製品を
ご利用中のお客様は、オリジンの変更なしにAkamai側でJSを挿入することが可能です。

この計測によって、具体的に次のような分析が可能になります。

 ・遅い応答時間を体験しているユーザーの割合を調べる
 ・ページロード時間の短いユーザーと長く不満を感じていると思われるユーザーの違いを調査する
 ・サイトのパフォーマンスが向上または低下しているか、安定しているのか不安定なのかを調べる
 ・アプリのリリースによってパフォーマンスがどのような影響を受けているかを調べる
 ・異なるユーザーグループ( Android と iPhone など)の応答時間を比較する

実際ページロードに必要な時間を紐解いていくと、全体の 80~90% の時間がフロントエンドでの
処理に起因することが分かります。フロントエンドの最適化こそが注力すべき課題となります。


パフォーマンスとビジネスインパクトの相関分析

mPulse の最大の特徴は、ビジネスに関連するデータにフォーカスしていることです。
XPath や CSS Selector を用いて、例えば

 ・どれくらいページが読まれているのか?
 ・ショッピングカートに商品がいくつ入ったのか?
 ・広告が読み込まれた数は?
 ・商品を購入した件数は?
 ・どれほど売上があったのか?

といった、購買行動や購入金額など 任意のビジネス指標をパフォーマンスと関連付けて
ビジネスの状況を分析する機能が提供されています。

ページロード時間とユーザ行動データを関連付けすると、現状のサービスの速さだけではなく
このサービスがどれくらい速くあるべきか? という本質的な理解を深めることができます。

What-if 分析では、サイトパフォーマンスがもたらすビジネスへの影響をシミュレートすることができます。

What-if2.png


フロントエンド最適化の優先順位

オンライン・ビジネスの現場では「最も遅いページを分析して、改善しなくてはならない」
という考え方が、いつも正しいとは限りません。

ECサイトの例を考えてみると、最も遅いページは通常チェックアウトページであり
在庫管理、注文管理、支払などのシステムにコールバックする必要のあるページです。

しかし、実際は製品カテゴリや詳細ページのユーザー体験が悪い場合、
ユーザーはチェックアウトページにアクセスするところまで進むことはありません。

どのページを最適化すれば、コンバージョンにインパクトがあるのか、
また、どうやって最適化すればパフォーマンスは良くなるのかを把握する必要があります。

Waterfall ダッシュボードでは全てのアクセスのWaterfallチャートを構成するデータを蓄積します。
個々のセッションの遅延要因などを、画像一つに至るまでドリルダウンして追跡することが可能です。

Waterfall.png

いかがでしたでしょうか。mPulse はWEBアプリケーションの課題の把握のみならず
最適化を検討する際の優先順位の決定、真の原因を突き止める為にご活用頂くことができます。

また、自由なデータ分析を可能にするDataScience WorkBenchによるスクリプティング分析機能や、
解析結果を各部門・担当者がそれぞれ必要とする形にする、ダッシュボードのカスタマイズ機能もございます。

現在、ご契約中のお客様はポータルの Akaami Market Place からトライアルをオーダーして頂くことができます。
Akamaiの配信サービスとmPulseを組み合わせて利用頂くことで、お客様サービスのパフォーマンス目標の達成と
更なるビジネスの成功につながることを願っております。

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