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製造業の商品企画の方に知っていただきたい CDN

私が大学卒業後に製造業で働いていた頃、製品ファームウェアにバグが見つかりソフトウエアを変える必要がでると、物流倉庫まで行ってダンボール箱を綺麗に開け、一つ一つ ROM を最新のものに替えていました。人海戦術で大変でしたが、今となっては多くの社員が参加した楽しい思い出です。

しばらくすると、フラッシュROMの技術が出て、倉庫に行く必要もなく、製品にメモリーカードを差し込むことでファームウェアのバージョンをアップロードできるようになりました。これによって、サービスの方が簡単にソフトウェアを変更できるため、製品をリリースした後でもフォームウェアが簡単に変えられるようになりました。

今は、物理的な交換やカードも必要なく、インターネットから最新のファームウェアをダウンロードして、機器が自動的に最新のソフトウェアにバージョンアップできる時代です。身近なところでは、iPhone のアプリケーションは端末の電源を切ることもなく頻繁にバージョンアップできるようになっています。また、テレビやブルーレイプレイヤなども Internet に接続できるのが当たり前になっており、それらも自動的にソフトウエアをバージョンアップできるようになっています。ソフトウェアのバージョンアップが簡単になったことにより、エンドユーザの要望や世の中のトレンドに簡単に追随できるようになりました。

Internet 経由でソフトウェアをバージョンアップする裏では実はアカマイの技術が使われています。Internet で簡単にバージョンアップできるとはいえ、ソフトウェアを配布するには大きく分けて次の2つの課題があります。

  1. 速くダウンロードできること
  2. 大量のリクエストを処理できるサーバを所有すること

多くのダウンロード技術にアカマイのような CDN が使われているので遅いと感じることはないかもしれませんが、CDNを使っていない場合、特に国外のクライアントが日本のサーバからソフトウェアをダウンロードすると Internet の距離の問題に遭遇します。例えば、アカマイが ping (ICMP) での遅延を測定した結果は下図のようになります。

OrignAccessFromGlobal.png


距離による遅延については http://www.akamai.co.jp/enja/html/technology/dataviz2.html も参照ください。

ダウンロードするソフトウェアは比較的大きなファイルサイズになることも多く、HTTP を使った複数のパケットに分割されてクライアントとサーバが通信します。その時に上述した距離による遅延が全てのパケットに影響を受け、ダウンロード時間が極端に長くなったり、ダウンロード失敗が多発したりします。

また、個々のデバイスがダウンロードを開始すると、サーバへのアクセスが一極集中するためサーバがダウンするケースもあります。どれくらいのアクセスがあるかを見極め適切なサイジングをするのは困難な作業となります。製品の売れ行き状況にも関係しますし、セキュリティ対策など全デバイスを一斉にバージョンアップする状況があったりもします。

アカマイを導入すれば、以下の長所があります。

  1. エンドユーザーとサーバの距離の問題に関係なく、速くダウンロードできる
  2. 全ユーザのリクエストを分散して処理することができ、データセンタへのリクエストが激減するため、サーバ投資を最少化できる

なぜアカマイがこのようなことを実現できるかというと、全世界に 13万台以上のサーバを配置し、エンドユーザに最適なサーバを提供するダイナミックマッピング技術をもっているからです。イメージは下図のようになります。グローバルにサーバが分散されているため、クライアントとの距離の問題を解決します。また、ダウンロードオブジェクトはキャッシュすることにより、オリジナルのサーバにアクセスすることなく、最適化されたサーバから返すことにより 10 msec 程度の遅延でアクセスできることになります。

AkamaiAccessFromGlobal.png


アカマイの技術はデバイスへのファームウェアやソフトウェア配信だけではなく、PCやサーバへの配信などでも広く使用されています。例えば、ゲーム、ドライバ、電子書籍、マニュアルなど様々な事例があります。しかし、まだまだ Internet の距離の問題を意識しないでサービスを続けられている製品やサービスも多く見られます。また、今後、車、家電、自動販売機、音楽機器、スポーツ機器、スマートデバイス、スマートホームといったあらゆるものが Internet に接続される可能性はあり、ソフトウェアももっとインテリジェントになってくると思われます。イノベーションを起こした製品の多くの裏ではアカマイの技術が使われています。Internet を使った商品企画をする際には是非ご相談ください。

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